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歯の色が変わる5つの原因
東広島市 西条町 「早志歯科診療所 」院長の早志 太佑です。
「前より歯が黄色くなってきた」
「歯の色が気になる」
などの、お悩みをお持ちの方はいませんか?
歯が、いつの間にか歯が黄ばんだり、茶色や黒に変色してくることがあります。
歯の色が変わるのはなぜでしょう?
今回は、歯の色が変わる原因について紹介していきます。
ステインがつく
ステインは、着色汚れのことです。食べ物や飲み物の色素、タバコのヤニなどが、歯の表面のエナメル質について、ステインとなり蓄積して、歯の色が変わります。
ステインがつきやすいもの
- お茶、コーヒーなど:タンニンやカテキンがステインの原因
- 赤ワイン、チョコレートなど:ポリフェノールがステインの原因
- カレー、ソース、醤油など:調味料に含まれる色素がステインの原因
- タバコ:タールがステインの原因
ステインは、歯の表面についた汚れです。歯のクリーニングで改善されます。
加齢
歯は3層でできていて、最も表面の層のエナメル質は半透明です。歯は使えば使うほど、少しずつですすり減っていきます。それにより、表面のエナメル質が薄くなっていきます。
そして、2番目の層の象牙質は黄色味がかったアイボリー色です。エナメル質は半透明で、象牙質の色味が透けて見えるのが、歯の色です。加齢変化でエナメル質はすり減って薄くなっていきますが、内側にある象牙質は厚みを増し、色も濃くなっていきます。
その結果、象牙質の色味が透けやすくなり、歯の色が変わります。
加齢による変色は、歯の内部の変色です。そのため、表面のクリーニングだけでは改善されません。歯そのものの色の変化ですのでホワイトニング、セラミック等による審美治療が必要になります。
虫歯・虫歯治療の材料の劣化
虫歯になると、歯が溶け、その部分が茶色や黒に変色することがあります。
治療で、歯の色は改善します。
また、虫歯の治療をした歯も、コンポットレジンというプラスチックの歯に近い色の詰め物が経年劣化で徐々に変色することがあります。コンポットレジンと歯の隙間にステインが入り込むこともあります。
この場合、表面的な変色なら磨いて改善することもありますが、深い部分の変色なら詰め直して改善します。
失活歯
治療で神経をとった歯や、外傷などで強い衝撃を受けて神経が死んでしまった歯は、歯の色が茶色や黒に変わることがあります。
神経を失った歯のことを「失活歯」と呼びます。神経を失ってすぐは歯の見た目に特に変化がありません。しかし、時間が経つにつれて徐々に歯の変色が起こります。
歯の1本だけが茶色や黒に変色して場合は、歯の神経によるものかもしれません。
神経を失うと、共に血管を失っています。その結果、血液循環がなくなり、代謝ができなくなり、象牙質のコラーゲンなどの有機成分が古くなって変色を起こすため、象牙質の色が徐々に濃くなってしまいます。
失活が原因で変色は、歯の内部の変色です。そのため、表面のクリーニングだけでは改善されません。歯そのものの色の変化ですので、歯の中からホワイトニングするウオーキングブリーチか、セラミック等による審美治療が必要になります。
テトラサイクリン歯
テトラサイクリン歯とはテトラサイクリン系の抗菌薬によって変色した歯のことを言います。
歯は、母親のお腹の中にいる胎生期から12歳くらいの間に作られます。この期間に、テトラサイクリン系の薬を大量に取ると、副作用で象牙質のカルシウムと黄色いテトラサイクリンが結合して沈着し、歯が変色します。軽度の場合はオレンジ色になり、重度の場合はグレーや黒になります。
テトラサイクリンによる変色は、歯の内部の変色です。そのため、表面のクリーニングだけでは改善されません。軽度の場合はホワイトニング、ホワイトニングでは対応できな場合はセラミック等による審美治療が必要になります。
まとめ
歯の変色にはいろいろなタイプがあり、それぞれ原因があり、それぞれ対処法も異なります。
歯の色は人の印象を決める大事な要素になってきます。
早志歯科診療所では、オーダーメイドの処置を提案していきます。歯の色でお悩みの方は是非ご相談ください。